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警察からの依頼
鍵屋というのは意外にも警察との関わりの多い仕事です。
この間友達と街を歩いていたらたまたま仕事で顔見知りになった警官にであったのでちょっと挨拶したら友達に「なんの知り合い?!」と驚かれてしまいました。
もちろん、悪いことをして知り合いになったわけではないんですよ。鍵屋は警察から依頼されて鍵開けをすることも多いんです。
あまりいい話ではないですが、例えば家族と連絡がとれないとか、従業員と連絡がとれないという職場の方から警察に問い合わせがあり、家を尋ねたところ鍵がかかっているので鍵屋に鍵開けを依頼する、といったことがあります。
警察経由でなくてもご家族からの依頼でアパートやマンションの部屋の鍵を開けて欲しいということも多いですね。
住んでいる人本人ではない人からの依頼で建物の鍵を開けるには警察の立会をお願いすることもあります。そうしないと全然無関係の人をその家に入れてしまうことになる可能性もあるわけですから、念のためです。警察の人と知り合いになっておくと、何か頼まれるときにいつもうちの鍵屋にお願いしてくれるようになるので、いいお得意様です。
泥棒が入った
泥棒に入られたから鍵を交換してほしいと依頼してくるお客様も多いです。
自分の家に泥棒なんて入るはずがないと多くの人は思っていると思います。
しかし、意外にも入られるそうです。なんでも一人暮らしの半分は一度は空き巣に入られてしまうというデータもあるそうです。
泥棒が入るのはお金持ちの家だけだと思っているかもしれませんが、小額でもお金があって侵入できるのならそこには泥棒が入る可能性があるんです。
まったくお金を家に置いていないという人はまずほとんど居ないと思いますからね。
泥棒に入られると鍵を交換したいと依頼される人は多いです。なんとなく気持ち悪くて同じ鍵を使う気にならないというのが理由でしょう。
鍵交換する場合には同じグレードの鍵でもいいですが、安心のためにはさらにいい鍵を取付けたほうがいいでしょう。少々値ははりますが、安心はお金では買えないものです。一度泥棒に入られたらそれが身にしみてわかると思います。
さらにサムターンカバーなど防犯対策を依頼される人も多いですね。
アパートやマンションなどの賃貸だとドアについている郵便受けから道具を入れて内側のサムターンを回してしまうことが可能です。サムターンカバーを取付けておけばサムターン回しを防ぐことができます。
補助錠を取付けたり2ロックにしておくこともおすすめです。補助錠は鍵としての能力はもちろんですが、破壊にも耐えることができる高性能のものもあります。単純にもう一つ鍵を取付けて2ロックにしておくだけでも防犯性はぜんぜん違うでしょう。
子供のいたずら
意外にも多い案件が子供のいたずらです。
子供のいたずらにもいろいろなものがあります。
例えば、バイクを倉庫ではなく外に止めていると鍵穴にいたずらをされてしまうことがあります。鍵穴に木の棒とかなにか細いものを入れてそれが抜けなくなって折れてしまったりするとそれが抜けなくなってしまいます。
自分で工具を使って抜こうとしてもきれいには取り除けませんしまわりに傷をつけてしまうこともあります。
こういった鍵穴のつまりを取り除くことができます。
玄関の鍵に接着剤やガムなどを詰めてしまったときも取り除きます。
外に買い物をしている時に子供が鍵穴にいたずらをしてしまって鍵が入らない、開けられなくなってしまったという時に出動しています。
また、鍵穴になにかものが詰まっている時に無理に鍵を挿すと余計鍵が故障してしまいますので注意が必要です。
親御さんが玄関の外に出ているときに子供が勝手に鍵を閉めてしまって開けられなくなってしまうということもあります。
特に小さい子供がしてしまうようですね。
親の真似をして戸締まりをしたのでしょうが、鍵を開けることまではできません。親御さんが外から開けてと声をかけても開けることができないのです。子供も困って泣くばかり。
車の中に子供が閉じ込められてしまうこともあります。ちょっと自販機で飲み物を買おうとして外に出た隙に子供がたまたまドアのロックに触って内側からロックしてしまうことなどがあるようです。
鍵を持って外に出ていなかったら開けることができません。子供に開け方を教えることもできませんので困ってしまいます。同じようなことを犬もしてしまうようです。
大急ぎで
鍵のトラブルは緊急対応することが多いです。
お客様がパニックになっていたり、急いで対応して下さいと頼んでくることがあるのです。
例えば、今回の場合もお客様が電話の段階で早く鍵交換をして下さい!とお願いしてきました。何が合ったのかはわかりませんがとにかく急いで向かいます。
準備も早々にしてとにかくお客さんのところに到着すると思っていたより焦っている様子ではありませんでした。何をそんなに急いでいたのかと聞いてみたらなんと鍵を誰かに盗まれてしまったそうです・・・。それは確かに急いで鍵交換しないといけませんよね。
でも鍵屋さんが来てくれることになったから安心したそうです。鍵交換は10分ほどですみました。お客様もこれで安心です。
他にも急いでいるお客さんや急かしてくるお客さんというのは多いです。
例えばランニング途中で鍵を落としてしまって家に入れないというとき。お客さんのところへつくとランニングウェア姿でとても寒そうにしている・・・これは確かにすぐに開けなくてはと思います。
焦るとますます開かない時もありますが大抵は数分で開けることができます。なるべくお客様を待たせずに対応できるようにしたいですね。
それから、車の中やトイレ、お風呂の中などに人が閉じ込められてしまった時などはお客さんがパニックになっていたり、急かされることがあります。たしかにお子さんなどが閉じ込められてしまうとパニックになりますし、こちらも最優先で対応させていただきます。
不動産屋
鍵屋にお仕事をご依頼いただくことが多いお得意様としては不動産屋さんとか、マンションの管理者様などが多いです。
鍵が故障したなどのご相談も多いのですが、なにより多いのがマンションの鍵交換でしょうか。
住民の入れ替わりがあった時にマンションの部屋の鍵を交換するんです。
鍵を交換しておかないと前の住人が合鍵を作っていて、その鍵で新しく住んでいる人の部屋に侵入してしまうことがあるかもしれないからです。
基本的にはマンションやアパートで合鍵を作成する場合にはマンションの管理者や大家さんに一言言ってから作る決まりになっていると思いますが、そうではないところや無断で合鍵を作ってしまう人もいるかもしれませんからね。
物件の信用問題のためにもきちんとした管理会社や不動産屋は定期的に鍵交換をしているのです。
いつも鍵交換を依頼してくれる不動産屋もいますが、はじめてのお客さんも多いです。
例えば、普段は自分で鍵交換をしているという人もいます。うちのような鍵屋に依頼すると高いので経費を削減するためにも自分で鍵交換している人もいるんですね。
しかし、何故か今回は鍵交換ができなかった、ということで依頼されることもあるのです。
鍵交換できない、ということで行ってみたところ、たしかに今回取り付けようとしている鍵が入りませんでした。こういう場合は鍵自体の問題も考えられます。
今回はご用意頂いていた鍵ではなく別のシリンダーを取付けることで鍵交換作業を完了させていただきました。